最近、「パパ活」という言葉をよく聞きます。
パパ活とは、一般的に若い女性が年上の男性とデートや食事をし、金品による経済的援助を受ける行為のことを指します。
数時間のデートだけで数万円を払う男性もおり、金銭目的にパパ活をする女性が増えているようです。
ただし、パパ活においては、トラブルも多く報告されており、中には弁護士沙汰や警察沙汰になるケースも少なくありません。
この記事では、パパ活で女性あるいは男性がどんなトラブルに遭いやすいのか、また、弁護士に相談すべきケースとはどんな場合なのかをお伝えしていきます。
参考:パパ活は怖いの?! 気をつけたいリスクと対処の仕方を教えます
パパ活のトラブルは性行為の有る無しで変わってくる
パパ活のトラブルはたくさんありますが、性行為の有る無しで、内容が変わってきます。
デートのみならば、違法行為にならないケースが多いですが、性行為があった場合、売春防止法や児童買春・児童ポルノ禁止法違反になったり、既婚者であれば民法上の不法行為にあたったりします。
したがって、ここではトラブルの種類を性行為の有る無しで分けて解説していきます。
パパ活で女性がよく遭うトラブル
パパ活で女性がよく遭うトラブルは、以下のような場合です。
性行為なしの場合
性行為なしの場合は、基本的に金品に関するトラブルになります。
デートや食事の対価を得られずに、パパに逃げられる
女性の方は、貴重な時間を使って、デートや食事をしているわけです。
それなのに、その対価を得られずに男性に逃げられてしまった場合、損をすることになります。
また、食事が終わったと思ったら逃げられ、食事代を払わされたケースもあります。
別れを切り出すなど、相手の機嫌を損ねると、「これまで払ったお金を返せ」と要求される
別れを切り出したり、彼氏がいると打ち明けるなどして、相手の機嫌を損ねた場合、今まで使ったお金を返せと要求されることがあります。
もちろん払う必要はないのですが、こういった場合は、一人で対応せずに、弁護士か信頼できる大人に相談した方がいいでしょう。
クレジットカードや銀行口座の情報を開示させられ、現金をだまし取られる
現金をだまし取られる行為は犯罪です。
弁護士に相談しましょう。
悪徳商法やマルチ商法のカモにされる
相手に言われたことを断れない女性に多く見られます。
悪徳商法やマルチ商法の可能性を感じたら、なるべく早く離れるようにしましょう。
性行為ありの場合
性行為ありの場合、犯罪になり得るケースが多いです。
性被害を受けたと思ったら、警察か弁護士に相談しましょう。
金品の対価として性行為を強要される
最も多いのがこの場合です。
食事をおごったり、金品をプレゼントした対価として、性行為を強要されます。
女性の方も、「もらった」以上仕方がないか、と思いがちです。
暴力や脅迫を使って強制的に性行為をされる
性行為を拒否したら、脅されたり、暴力を振るわれたりして、性行為を強要されることがあります。
これは、強制性交等罪にあたります。
アルコールや薬物を使って強制的に性行為をされる
アルコールや薬物(睡眠薬など)を使って、抵抗できない状態にされ、性行為をされた場合は、準強制性交等罪にあたります。
性行為を隠し撮りされ、その動画や写真をネタに脅迫されたり、恐喝されたりする
性行為を隠し撮りされ、それを家族や学校にばらすと言われたりして、次の性行為や現金を要求されることがあります。
性行為を隠し撮りされ、その動画や写真をネット上にさらされるリベンジポルノ被害に遭う
リベンジポルノとは、相手の同意なしに、復讐や嫌がらせ目的でネットに性行為などの動画や画像をネットにさらされることです。
主に、相手に別れを告げたり、何か相手の機嫌を損ねることをした場合にやられることが多いです。
パパ活でパパの側がよく遭うトラブル
パパ活でパパの側の男性の方がよく遭うトラブルは、以下のような場合です。
性行為なしの場合
性行為なしの場合は、金品の被害が大半を占めます。
食事中や、高価なプレゼントをした後に、女性に逃げられる
高級な食事をした後や、高価なプレゼントをした後に、女性に逃げられる場合があります。
特に、女性の方から何十万もするプレゼントを要求された場合は気をつけましょう。
ホテルの部屋などで、性行為の前にシャワー中・トイレ中などに現金や貴重品を持ち逃げされる
性行為を行うことを同意され、ホテルに入ったら、その行為に及ぶ前に、隙を見て現金や貴重品などを持ち逃げされることがあります。
「別れる」と言うと慰謝料を請求される
「別れる」と言うと、慰謝料として現金を要求される場合があります。
性行為ありの場合
性行為ありの場合は、もっと深刻ですので、あまり請求が高額の場合は、弁護士に相談しましょう。
「家族にばらす」などと脅されて、口止め料を請求される
性行為を隠し撮りされたりして、家族にばらすなどと脅され、口止め料を要求されることがあります。
性行為の後に、「児童買春にあたる」などと言って警察に告訴しない代わりに現金を要求される
特に相手が未成年者だった場合、それを知らずに性行為をしても、後から年齢を告げられ、「警察に告訴しない代わりに」などと言って現金を要求される場合があります。
女性の配偶者や恋人を名乗る男性が現れ、「俺の女に手を出した」などと言って慰謝料を請求される
美人局の場合も多いようですが、性行為をした後で、女性と共謀した男性が現れ、慰謝料を請求される場合があります。
また、女性の配偶者から、不倫慰謝料を請求される場合もあります。
弁護士に相談すべきケース
以上のようなトラブルがあるパパ活ですが、弁護士に相談すべきケースとは、どんな場合でしょうか。
犯罪になり得る行為をされた、あるいはしてしまった場合
女性の場合は、強制わいせつ罪や強制性交等罪の被害に遭った場合、脅迫や恐喝を受けた場合などがそれにあたります。
男性の場合は、未成年者を性行為やわいせつ行為をしてしまった場合、また強制わいせつ罪や強制性交等罪を犯してしまった場合がそれにあたるでしょう。
また、どちらも、金品をだまし取った場合、だまし取られた場合は、犯罪になり得るため、弁護士に相談しましょう。
相手との示談交渉が生じた場合
不当な慰謝料を請求された場合などは、示談交渉が必要になる場合があります。
こういった場合は、一人で対応せずに、弁護士に相談しましょう。
逮捕されてしまった場合
未成年に対する淫行や強制性交などで逮捕されてしまった場合、社会的に重大な犯罪として扱われる可能性があります。
そういった場合には、すぐに弁護士に相談しましょう。
パパ活のトラブルは早めに弁護士に相談しよう
パパ活のトラブルは、初めは小さいことに思えても、後から重大な問題に発展する恐れがあります。
自分の社会的地位を守るためにも、守秘義務のある弁護士に早めに相談するのが得策でしょう。
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